【ゴルフ肘】ってどんな怪我?ゴルフ肘の特徴やケアの仕方、治療法について解説します。

皆さんこんにちは。訪問治療moveの高橋です。

今回は「ゴルフ肘」について解説します。

ゴルフ肘、と聞くとゴルフをしている人がなる疾患、というイメージになってしまうと思いますが、そんなことはありません。

正式な名前は「肘関節内側上顆炎」といい、スポーツに関係なく起こりうる疾患です。

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院長 高橋

肘関節内側上顆炎は、肘の内側への慢性的なストレスが原因で起こります。

ゴルフをしている人に起こりやすいのは事実ですが、日常生活の中でも発生します

実際に私の母も「フライパンを振るう」などの動作が原因でゴルフ肘を発生させました。

ゴルフ肘という名前からか、軽視されがちな疾患ですが、放っておくと痛みが肘から先にも広がり、手術をしたケースもあります

この記事では、ゴルフ肘の特徴や発生の原因、治療法などをご紹介しています。

予防の参考にもなると思いますので、是非ご覧ください。

ゴルフ肘(肘関節内側上顆炎)とは

ゴルフ肘は正式には「上腕骨内側上顆炎」と呼ばれており、その名の通り肘の内側に痛みを発生させる疾患です

肘関節は、肘から上の上腕骨と肘から下の橈骨・尺骨の3本の骨でできています。

ゴルフ肘で患部になるのは上腕骨の内側にあるでっぱりの部分で、ここを内側上顆と呼びます。

上腕骨内側上顆には、指や手首を動かす筋肉・腱が付着しています

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院長 高橋

そのため、疲労などにより筋肉の柔軟性が失われると、内側上顆が引っ張られ炎症を起こしてしまうのです。

ゴルフ肘が悪化すると、痛みが出る場所は内側上顆だけでなく、肘から先のいろいろな部位に広がります

ゴルフ肘の原因

ゴルフ肘の原因は肘の内側にある上腕骨内側上顆にストレスが加わることです。

ゴルフ肘と呼ばれているのは、スイングのような「肘の内側が引っ張られる動作」を繰り返し行っていることで発生するからです。

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副院長 長町

右利きの方がゴルフのスイングをすると、右肘の内側にはゴルフ肘の原因となる伸長ストレスがかかります。

ダフった時などは特にストレスがかかるので、注意が必要です。

筋肉は、疲労が溜まると縮んだまま元に戻りにくくなってしまいます。

筋肉が縮んだ状態が長く続くと、筋が付着している部位は常に引っ張られ「伸長ストレス」により、ゴルフ肘のような炎症を起こしてしまいます。

マッサージやストレッチなどをすることで、筋肉はリラックスします。

ゴルフ肘は日常生活でも発生する

先ほどもご紹介したように、ゴルフ肘はゴルフによってだけでなく、日常生活により内側上顆にストレスがかかることでも発生します。

上腕骨内側上顆に付着する筋肉は、以下のような働きをしています。

  • 手首を曲げる
  • 手首を内側にひねる
  • 指を曲げる

つまり、物を持ち上げたり掴んだりする動きで、働いてくれる筋肉です。

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院長 高橋

このような動きは、生活をする上では避けることができません。

そのため、適切なケアをしないとゴルフ肘を発症してしまいます。

ゴルフ肘は女性に発生しやすい?

ゴルフ肘は上腕骨内側上顆に伸長ストレスが加わることで発生します。

肘の角度を表す「キャリングアングル」が男性より広い分、女性に発症しやすいとも言われていますが、実際に論文などを確認してみると性差はほとんどありません

女性だから気をつけた方がいい!というわけでも無いようです。

こんなフォームの人はゴルフ肘になりやすい!?注意が必要なゴルフのフォーム

ゴルフのスイングにも個人差があり、ゴルフ肘になりやすい方とそうでは無い方がいます。

こんなスイングに覚えがある方は、注意しましょう。

  • スイング時に肘が脇から離れすぎている
  • 手首中心でスイングしている
  • 両肘に力を入れすぎた状態でスイングしている
  • グリップにも過度な力を入れてスイングしている
  • 体の改善運動を使わずに手打ちの状態になっている
  • 手打ちを避けるために肘から下を固定しすぎている

Dr.KAKUKOスポーツクリニック』公式HP より

ゴルフなどのスイングは、ただでさえ肘に負担をかけやすい動作です。

訪問治療moveではスポーツトレーナーとしての業務も承っているので、動作の改善などもお気軽にご相談ください。

ゴルフ肘とテニス肘の区別

ゴルフ肘と同じような疾患に「テニス肘」というものがあります。

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副院長 長町

ゴルフ肘とテニス肘は似ている名前ですが、区別の仕方は簡単です。

ゴルフ肘は内側上顆の炎症で、一方のテニス肘は「外側」上顆の炎症です。

痛い部位も発生の原因となる動きも真逆になります。

 

ゴルフ肘 テニス肘
炎症部位 上腕骨内側上顆 上腕骨外側上顆
関係する動き 手首・肘を曲げる 手首・肘を伸ばす

 

テニス肘は特に、タオルを絞る動作などで痛みを訴えやすいのも特徴です。

ゴルフ肘のケア

ゴルフ肘の原因となる内側上顆に付着する筋肉は「指を曲げる(手を握る)」「手首を曲げる」「手首を内側にひねる」などの働きをしています。

ゴルフ肘は、これらの動きをする筋肉をほぐしてあげることで予防することができるでしょう。

そのため、ストレッチでは上の写真のように、肘や手首を伸ばす方向にストレッチをすることが自宅でできるケアになります。

ゴルフ肘の治療

訪問治療moveが行っている、ゴルフ肘の治療をご紹介します。

訪問治療moveでは肘関節周辺だけでなく、ゴルフ肘の原因になる可能性がある「巻き肩」や「猫背」なども確認しながら治療を行います。

また、上腕骨内側上顆に付いている筋肉の中でも、どの筋肉が影響して痛みを発しているのかを特定し、治療をします。

原因となっている筋は、動作チェックや圧痛点(押した時の痛みが出る場所)を探して特定します。

患者様によっては、マッサージだけでなく鍼や灸も含めて治療法を提案しています。

まとめ

ゴルフ肘は、医学的には上腕骨内側上顆炎という名前です。

肘の内側につく筋肉が硬くなり、内側上顆に伸長ストレスが加わることで起こりやすいのがゴルフ肘の特徴で、ゴルフだけでなく、日常生活でも発生します

基本的には、肘の内側に痛みが発生しますが、放っておくと肘から先にまで痛みが広がり、手術を必要とするケースもあります

手首や指を曲げる、手首を内側にひねる働きをするのが、内側上顆の筋肉なので、逆の動きをすることでストレッチをすることができます。

訪問治療moveでは、姿勢などを含めた総合的な原因解決だけでなく、硬くなっている筋に目星をつけてピンポイントでのアプローチも行います

肘周りの痛みに悩んでいる方は是非ご相談ください。

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