- 2021-03-02
- ニュース
【花粉症】花粉症の薬の種類把握してますか!?重度花粉症患者が花粉症の市販薬を解説します。
こんにちは。訪問治療moveの高橋です。
毎年、春先の時期は【花粉症】に悩んでいる方は多いのではないか思います。
環境省の調査によると、日本人の花粉症発症率は上昇しているそうです……。
また、ウェザーニュースの調査によると、埼玉・東京・神奈川などの花粉症発症率は60%を超えているとされています。
かく言う私も、実は重度の花粉症患者です。
私が感じている症状として強いのは、鼻のムズムズ感と鼻水です。
治療や現場でのトレーニングに支障が出ないように、様々な市販薬を試してきた私ですが、同じく花粉症に悩む方の中には、
どうしてこんなに、効き目に差があるの!?
と疑問に思っておられる方も多いのではないでしょうか。
意外と知られていませんが、花粉症の薬は発売されてきた年代別に「第一世代」と「第二世代」に分類することができ、その成分が異なっていることをご存知でしょうか。
今回は、重度花粉症であり、様々な市販薬を試してきた私が、薬ごとの特徴や効果について解説したいと思います。
花粉症の仕組み
花粉症はアレルギーの一種で、医学的には「アレルギー性鼻炎」に分類されます。
アレルギーには、アレルギー症状の原因となる物質があり、アレルゲン(抗原)と呼ばれます。
花粉症の場合は当然、花粉がアレルゲンです。
杉、ヒノキ、ブタクサ……などの花粉が代表的なアレルゲンですね。
食物のアレルギーなどは、食べ物の中に含まれている成分がアレルゲンとなって反応しているのです。
アレルゲンが体内に入ると体の中の「抗体」と呼ばれるタンパク質が反応し、アレルゲンを攻撃する物質の【ヒスタミン】を放出します。
放出されたヒスタミンが、花粉症の症状であるくしゃみや鼻水を引き起こします。
花粉症の薬の効果
花粉症の症状を抑えるには、先ほどご紹介した「ヒスタミン」の働きを抑えるものが有効です。
ヒスタミンを抑える成分として、花粉症の市販薬には以下のような成分が含まれています。
第一世代
- クロルフェニラミンマイレン塩酸
- ジフェンヒドラミン塩酸塩
- クレマスチンフマル酸塩
第二世代
- ロラタジン
- フェキソフェナジン塩酸塩
- エピナスチン塩酸塩
- ケトチフェンフマル酸塩
花粉症の市販薬は1983年を前後に「第一世代」と「第二世代」に分けられています。
どちらの世代でもヒスタミンを抑える効果があるのは同じです。
しかし、第二世代は第一世代に比べて副作用が少ないのが特徴です!
花粉症の歴史は古く、第一世代の薬が開発されたのは1940年代です。
市販薬の多くは第一世代の薬と言われており、病院を受信すると処方される「ポララミン」も第一世代の薬です。
先述の通り、第一世代の薬は副作用が強く、眠気や口の渇きなどはその代表です。
第一世代は副作用の多さから、緑内障や前立腺肥大の方などは使用を控えた方がいいとされています。
それらのデメリットを無くすために各製薬会社が開発している薬が、第二世代です。
では、ここまでの情報をまとめてみましょう。
第一世代 | 第二世代 | |
効果の強さ | 強い | やや弱いものが多い |
副作用 | 強い | 弱いものが多い |
開発された年代 | 1940年代〜1983年 | 1983年〜 |
代表的な成分 | クロルフェニラミンマイレン塩酸 | ロラタジン |
花粉症の薬選びのポイント!
ここからは、世代ごとの特徴を踏まえた上で、花粉症の薬を選ぶ際のポイントを解説します。
ちなみに高橋が使っている薬は、基本的には第二世代です!
花粉症に限らず、薬を選ぶ時は「副作用が少なく、かつ最大限効果が出せるもの」を選びましょう。
特に、薬の副作用としてよくある眠気は、お仕事や運転に支障が出る場合もあり、注意が必要です。
そのため、先述したように花粉症の薬を選ぶ際は、第二世代のものを選ぶことをお勧めします。
とは言え、第二世代は副作用が抑えられている反面、効果が出にくい一面があります。
絶対に花粉症の効果を抑えたい場面などでは、第一世代の薬を使用するのもいいでしょう。
お勧めの花粉症の市販薬
ここからは、実際に販売されている花粉症の薬の中で、お勧めの市販薬をご紹介します。
どれも私が使用したことがあるものですが、個人的な見解が含まれていることもご理解ください!
そして実は、市販薬は薬局で買うよりも、Amazonでの購入か、医師に処方していただくのかなりお得です。
私も自分に合った薬は、ネットでまとめ買いをするようにしています。
第1位 アレジオン
効果 | やや強い |
副作用 | やや弱い |
服用数 | 1日/1錠 |
金額 | 定価 6錠/1,230円(1錠/205円) |
世代 | 第二世代 |
高橋のオススメ第一位はテレビCMでもよく放送されている「アレジオン」です。
薬を飲まないと1日で箱ティッシュを使い切ってしまう私ですが、アレジオンを飲んだ時はかなり症状が緩和されます。
寝る前に服用ができることもあり、うっかり飲み忘れ……なんて事態も防ぐことができます。
第二世代の中では副作用が強い方とされていますが、私はそこまで感じませんでした。
私のような、重度の花粉症に悩む方にはオススメです。
参考までに、アレジオンを始め市販薬をアマゾンで購入した際の金額をご紹介しておきます。
第2位 アレグラFX
効果 | やや弱い |
副作用 | 弱い |
服用数 | 1日/2錠 |
金額 | 定価 28錠/1,598円(2錠/114円) |
世代 | 第二世代 |
アレジオンと同様に、第二世代の市販薬です。
1錠あたりの金額は安いのですが、1日に2錠飲まなければならないのに加え、残念ながらアレジオンほどの効果は感じませんでした。
副作用に関しては、ほとんど無かったように思います。
1日に2錠服用しなければならないので、ちょっと面倒に感じる方も多いかもしれません。
第3位 クラリチンEX
効果 | やや弱い |
副作用 | 弱い |
服用数 | 1日/1錠 |
金額 | 定価 14錠/1,598円(1錠/114円) |
世代 | 第二世代 |
クラリチンは、服用をしてから効果が現れるまでの時間が短い(2時間)とされています。
クラリチンに関するお医者様のレビューをみてみると、アレグラとクラリチンの作用に関しては大きな差はない、との見解になっているそうです。(EPARK 薬の窓口)
とは言え、薬はそれぞれで構造が違うので、効能・副作用には当然、個人差があります。
作用に大きな差はない、と言うのはあくまで統計的な話です。
ただし私が、使用した時はアレグラ・クラリチンはいずれも充分な効果は感じられませんでした。
軽い症状の方にとっては、アレジオンと比較して副作用の少ないこれらの市販薬は試す価値ありです。
第4位 アレルビ
効果 | 弱い |
副作用 | 弱い |
服用数 | 1日/2錠 |
金額 | 定価 56錠/999円(2錠/35円) |
世代 | 第二世代 |
1日に服用する上限の2錠がたったの35円と、これまでにご紹介してきたものと比較して、コストがかなり抑えられる市販薬です。
私が、薬局で発見した時は少なくともこの数倍の値段はしていたのですが、なぜかAmazonだと非常に安く提供されています。
ただし、3日間処方し続けたにも関わらず、効果はほとんど感じられませんでした……。
アレルビを服用した時は既に花粉が相当舞っている時期だったので、私にとっては時既に遅し。
1月や2月上旬などであれば、コストパフォーマンスよく、花粉を抑えられるのかもしれません。
まとめ
花粉症は、医学的にはアレルギー性鼻炎という名前で呼ばれています。
花粉がアレルゲンとなり、体内のヒスタミンが反応した結果「くしゃみ」「鼻詰まり」「目の痒み」などの症状を引き起こします。
花粉症の症状を抑える薬は、第一世代と第二世代に分かれており、第二世代では第一世代で懸念される副作用の顕現を抑えることに成功しています。
現在、市販されている薬の多くは第二世代のものですが、薬ごとに成分や構造が異なるため、効き目には個人差があります。
そのため、花粉症の薬は「一定の期間使用すること」と「数種類の薬を試すこと」が大切です。
皆さんも自分にあった薬を使用して、花粉症の症状を抑えるようにしましょう。