- 2020-06-30
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【ご家族向け】脳梗塞後遺症のリハビリまとめ。保険を使った訪問マッサージも利用できます。
こんにちは。
「心と身体を動かす」がモットーの訪問治療moveの長町です。
脳梗塞後遺症のリハビリは、発症後だけではなく継続的に行って行くことが重要です。
今回は脳梗塞の後遺症に悩むご両親やご家族をお持ちの方に向け、後遺症に対するリハビリの種類や、訪問マッサージをリハビリとして利用するメリットを紹介したいと思います。
目次
脳梗塞とは?
脳梗塞とは「脳血管障害」の中の一つの疾患です。
脳血管障害は「脳卒中」とも言われ、以下のように分類されます。
脳卒中の中で、脳の血管が詰まることにより起こるのが「脳梗塞」です。
脳梗塞の原因は?
脳梗塞は、脳の血管が狭くなることにより、血流が妨げれれることによって起こります。
脳梗塞と似たような疾患で心原性脳梗塞とも呼ばれる「脳塞栓症」があります。脳塞栓症は心臓や心臓から出る動脈などでできた「血栓(ドロドロになった血液のかたまり)」が脳まで流れていき、血管を詰まらせることによって起こります。
脳梗塞により起こる後遺症
脳血管障害を発症してしまうと一命を取り留めたとしても、体に様々な障害が残ることがあります。
これは、脳細胞が血管障害により、ダメージを受けることで体の感覚や麻痺が起きてしまうからです。自分やご家族の方が脳梗塞になってしまった際には、その後の後遺症のことまで考えて治療をしていくことが大切です。
運動麻痺 | 右半身または左半身が動かなくなる。体がこわばって麻痺する「痙性麻痺」と体の力が入らずに動かなくなる「弛緩性麻痺」の二種類ある。 |
感覚障害 | 触った感覚や痛覚が鈍くなる。逆に過敏になってしまうこともある。 |
構音・嚥下障害 | 呂律(ろれつ)が回りにくくなったり、食べ物を飲み込めなくなってしまう。 |
目の障害 | 視野が狭くなったり、物が二重に見えたりする。障害された場所によっては片目の視野だけ狭くなったりすることもある。 |
高次脳機能障害 | 記憶障害、注意障害、社会的行動障害、失語症など様々。 |
どのような後遺症が残るかは、脳のどの部位が損傷されるかによって変わってきます。
様々な症状がありますが、この中でも「運動麻痺」は後遺症として残りやすく、体を動かせないことで、筋肉が減っていったり、関節が動かなくなることで寝たきりになってしまうことにつながります。
何よりも「自発的に動くことができない」というのは本人にとっては相当なストレスです。思うように体が動かせないことでリハビリに行くのも嫌になり、生活の質が下がっていきます。
このような悪循環を断ち切り、より良い生活を送って行くためには、家族の支えや専門家によるリハビリが必要になってきます。
脳梗塞の後遺症に対するリハビリ
脳梗塞の後遺症に対しては、早期に適切なリハビリテーションを行うことで、運動機能の回復を期待できると言われています。
リハビリテーションは「急性期」「回復期」「維持期」の3つのフェーズに分かれます。後遺症に対するリハビリは運動機能の回復はもちろん、心理的・社会的な回復も目的としています。
急性期のリハビリテーション
急性期(治療後14日ほど)はベット上でのリハビリが中心となります。
このフェーズでは主に「廃用性症候群」を防ぐためのリハビリが行われます。廃用性症候群とは、体を自発的に動かせないことにより、筋肉、関節、骨などが衰えてしまう状態のことを言います。
寝たきりによる、床ずれや静脈血栓症を防ぐために、手足の関節を動かしてあげたり、寝返りをさせるなど無理のないリハビリが施されます。
回復期のリハビリテーション
回復期のリハビリテーションでは、社会復帰をゴールとしてリハビリを行っていきます。
自力で歩行、座る、食事、トイレ、入浴、寝返り、車椅子の利用、手芸や筆記動作など、症状の程度に合わせた目標を設定し、様々な練習を行っていきます。
このフェーズでは病院に付随するリハビリ病棟や地域のリハビリステーションで、理学療法士や作業療法士が指導を行います。言葉を喋ることや嚥下障害(食べ物を飲み込む)に対するリハビリは、言語聴覚士が行います。
- 理学療法士:筋麻痺や関節拘縮の改善、歩行訓練など運動機能の改善を行う。
- 作業療法士:食事動作、トイレ、筆記などより生活動作に近い動作の訓練を行う。
- 言語聴覚士:発声、発語、嚥下などの機能回復を行う。
維持期リハビリテーション
生活の質を向上させる上で最も重要になるが「維持期リハビリテーション」です。
より良い生活のためには「維持期リハビリテーション」を充実させていくことが大切です。
一度機能が回復しても、退院後何もしないと再び機能が低下していきます。維持期のリハビリは老人ホームやデイサービス、リハビリ専門クリニックなどで行うことができます。
しかしながら、
そもそもそういった施設に通えるほど体力がない。
自宅から出られないので、家でリハビリを行ってもらうしかない。
体の痛みや不自由があり、リハビリに通う気力を失っている。
そういった悩みをもつ高齢者の方の場合は、訪問介護や訪問リハビリテーションの対象とります。
介護保険とは別枠で使える訪問マッサージ
訪問介護や訪問リハビリテーションは「介護保険」を使ってケアマネージャーがプランニングする「ケアプラン」の中で行って行くことになります。
介護保険は「要介護状態区分(介護必要度のレベル)」によって使える保険給付の上限が変わります。
つまり、訪問リハビリや訪問介護を受けるために使える保険料には上限があります。
そこでおすすめしたいのが「訪問マッサージ」です。
訪問マッサージは「医療保険」の範疇で行うことができます。
訪問マッサージと訪問介護の併用は可能? どんな違いがあるの?
「介護保険で使える上限ギリギリ、でももっとリハビリを行いたい」という場合にも「訪問マッサージ」を使えば、経済的な負担少なくリハビリを行うことができます。
【詳細料金】訪問マッサージは約300円〜受けることが可能です。
訪問治療moveでは、初回無料体験を実施しています。
リハビリはしんどくてやりたがらない、病院に連れて行くのも大変…
でも体の痛みは何とかしてあげたい。
そんなご家族の悩みを解消するためにぜひ一度、訪問マッサージを試してみてはいかがでしょうか?