- 2020-06-23
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関節拘縮はマッサージで改善できる?関節拘縮のメカニズムや保険治療について解説します。
こんにちは。【訪問治療move】の髙橋です。
今回は、保険治療の対象になっている「関節拘縮(かんせつこうしゅく)」についてご説明したいと思います。
加齢によるものや、脳梗塞(のうこうそく)などの疾患によって関節が固まってしまうのが関節拘縮ですが、放っておくと日常生活に必要な動作も制限されてしまいます。
心も体も健康な日々を過ごすために関節拘縮に関する知識や予防・治療の方法を、ご本人だけでなくご家族の方も知っておきましょう。
「支え合うケア」が関節拘縮の予防・治療のコツ
関節拘縮は先述の通り、加齢に伴うものだけでなく、脳梗塞などの疾患によっても起こります。
いずれにしても「動くことができなくなる」状態は、ご本人にとっても、ご家族にとっても少なからずストレスになるでしょう。
また、日常生活における幸福度を示すQOL(quality of life)にも大きな影響を与えます。
慢性的に関節拘縮が残る状態になってしまった時、リハビリや治療はもちろん、日常生活においても「本人の努力」と「ご家族による支え」がQOLの向上のためには不可欠になります。
そのベースの上に私たちやお医者様の専門的なアプローチが成り立ちます。
私たち【訪問治療move】のテーマは「心と体を動かす」です。
関節拘縮の予防や治療にはご本人とご家族、さらには専門的な治療スタッフが支え合うことが何よりも大切になります。
関節拘縮とは?
関節拘縮とは様々な原因から、自力で関節を動かすのが困難になり、関節を動かす筋肉や、靭帯・腱、関節包などが固まってしまう症状です。
「脳梗塞」などと同じように疾患として名前があるわけではなく、上記のような組織が硬くなり、動かなくなってしまった状態のことを指します。
ギプスをはめたことがある方は、外した時の感覚を覚えているでしょうか。
人間の体は、一週間も固定されたら筋力が数十%もダウンする、と言われています。
ギプスを外した時に固定していた関節が硬くなっていたり、細くなってしまうのは当然のことでしょう。
関節拘縮を起こしやすい疾患
関節拘縮を起こしやすい疾患は以下の通りです。
五十肩・四十肩のように肩関節に限定したものだけでなく、手首から足首に至るまで様々な部位で関節拘縮は起こりえます。
上記のような疾患にかかってしまい、関節拘縮が考えられる場合は、拘縮が悪化する前に専門的な治療を受けるようにしましょう。
関節は一度、拘縮を起こしてしまうと中々元には戻りません。
できるだけ早期に治療を開始することで、生活への支障を最低限に留めたり、治療費・介護費の削減にも繋がる可能性があります。
関節拘縮はマッサージで保険が適応される場合がある
慢性的な関節拘縮にお悩みの方は、国家資格者による治療であれば保険が適応され一回の治療費を400〜1,000円程度に抑えることができるかもしれません。
【訪問治療move】では患者様のもとに、はりきゅう・あん摩マッサージ指圧師の国家資格を持ったスタッフを派遣しています。
関節拘縮で保険治療を適応させるには、医師の同意書が必要になりますので、詳細は以下の記事からご覧ください。
関節拘縮に対するマッサージでの治療
【訪問治療move】では、関節拘縮改善のためのマッサージを行っております。
患者様の状態に合わせて、筋肉や皮膚をほぐしていき、関節の可動域を回復させます。
画像でご紹介しているような膝関節のマッサージだけでなく、手首・足首や股関節などに拘縮を抱えている患者様も多くいらっしゃいます。
特に日常生活で不便を感じることが多い、手指の関節拘縮は細かな筋肉までしっかりと治療を行うことが治療のポイントです。
まとめ
関節拘縮は日常の幸福度(QOL)に大きく影響します。
普段からやっている行動が難しくなるこの症状は、患者様自身だけでなく、ご家族の方にとっても心配なものでしょう。
関節拘縮の改善には、日頃から関節を動かそうとする患者様の努力とご家族の協力に加えて、専門的な治療によるアプローチも大切になります。
慢性的に関節拘縮に悩んでいる方であれば、マッサージによる保険治療の対象になる可能性があります。
拘縮が進行する前に、専門家による治療を開始しましょう。