- 2021-03-05
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【ぎっくり腰】臨床経験1500回の治療で実感!悪化させない横になり方・立ち方を解説します!
皆さんこんにちは。訪問治療moveの長町です。
今回は「ぎっくり腰の時に実践してほしい立ち方」について解説します。
デスクワークの増加に伴って、ぎっくり腰の治療でご依頼を受けることが非常に多くなりました。
今回は今までのぎっくり腰治療の経験をギュッと凝縮した記事になっています!
ぎっくり腰だけではなく、慢性的な腰痛にお悩みの方も是非ご覧ください。
ぎっくり腰とは?
ぎっくり腰って腰がどんな状態になってるの?
と言う質問をよくいただきます。
ぎっくり腰は、医学的には「急性腰痛」と言う名前で呼ばれており腰痛を起こす原因は様々です。
骨折=骨が折れた状態
のように、分かりやすいものではなく、腰部の筋や靭帯、関節などの複数の場所がぎっくり腰の原因となり得ます。
そのため、その原因をピンポイントで特定するのはレントゲンを撮ったとしても簡単なことではありません。
一般的には、腰の筋肉や靭帯が損傷している状態のために痛みを感じるパターンが多いと言われています。
ぎっくり腰の原因や状態については、以下の記事でも詳しく解説しています。
ぎっくり腰の時の立ち方、起き上がり方
ぎっくり腰をしてしまった患者様とお話をしていると、よく話題に上がるのが、
腰が痛すぎて、どのようにして寝たらいいか分からない!
一度座ると立ち上がるのが怖い。
といった内容です。
それぞれのアンサーを解説します。
ぎっくり腰の時の寝方
ぎっくり腰の時は寝返りを打つのもしんどいものです。
患者様の中には、いつも通りの姿勢で横になることすらできない状態の方もいらっしゃいます。
ぎっくり腰の状態としては、かなり深刻な段階であることは間違いありませんが、横にもなれないのは本当に辛いものです。
ぎっくり腰の時は「一番痛くない姿勢」を探して寝るようにしましょう。
どのみち、寝ている時は意識的に姿勢をキープすることができないので、深く考えすぎずに痛みが少ない姿勢での入眠を心がけてください。
楽な姿勢で寝る事によって、腰痛が悪化することはありませんか?と聞かれることもありますが、心配ありません。
寝具などは何日も繰り返し使うものなので、長期的な目線で体に負担がないものを選ぶ必要がありますが、ぎっくり腰は長くても1ヶ月程度の疾患です。
普段と違う姿勢になってしまうかもしれませんが、痛みの少ない姿勢で寝るようにしましょう。
ぎっくり腰の時の立ち上がり方
ぎっくり腰を患っている時に注意して欲しいのが、腰掛けた状態から立ち上がる時です。
通常立位の姿勢と比較して、立ち上がる動作では腰に約3倍の圧力がかかっています。(公益財団法人 日本スポーツ協会アスレティックトレーナー専門科目テキスト より)
立ち上がりの動作の中でも、腰を前に屈めている瞬間が一番内圧が高くなっています。
つまり、立ち上がる瞬間が最も注意して欲しいタイミングです。
ここの内容は動画でも解説しているので是非ご覧ください。
- 一度横向きになる
- 膝を曲げる→上半身を捻る→下半身を捻る→腕の力を使い上体を起こす
- 体幹の角度を一定にしたまま立つ
- 腸腰筋を刺激し、骨盤の前傾を手でサポートする
腸腰筋とは、股関節から背骨に向けて走っている筋肉で、骨盤や体幹の安定に深く関係しています。
「インナーマッスル」と呼ばれる筋なので、力こぶを作る上腕二頭筋とは違い、体の外から観察することは難しいですが、骨盤の前傾に関わる筋肉です。
ぎっくり腰の時は、なるべく腰への負担を減らして姿勢変換を行わなければなりません。
動画内でも解説しているように、腰の曲げ伸ばしをしながら立ち上がり動作をすると、腰に大きな負担がかかります。
そのため、腸腰筋の動きを上手にサポートし、股関節の力を使い立ち上がる必要があります。
ぎっくり腰でNGの動き方
ぎっくり腰の時は前屈みになる「前屈」や、腰を反らせる「後屈」だけでなく、捻る動きもできるだけ避けるようにしましょう。
これらの動きは生活をしている中でも多少は行われるものですが、ぎっくり腰の時は動きを最小限に留め、腰部への負担を軽減させる必要があります。
また、いくら腰に負担の少ない動きだとしても、急な動作はぎっくり腰を悪化させる原因になります。
そのため、起き上がる時や歩く時などはなるべくスローな動きを心がけましょう。
痛みから逃れるために、普段とは違う動作をして大丈夫?
という質問をされることがありますが、これも、横になる時と同様に痛みの急性期に限って言えば大丈夫です。
それよりも、無理をして普段通りに動いた結果、ぎっくり腰が悪化した方が大変ですよ。
まとめ
ぎっくり腰の時は、できるだけ腰への負担を避けて動くようにしましょう。
特に注意をしていただきたいのが、横になる時と起き上がる時です。
このような動きをする時は、とにかく腰の動きをできるだけ抑えるのがポイントです。
無理をして今まで通りの動きをしてしまった結果、ぎっくり腰が悪化した……なんてことにならないように注意をしましょう。